今年の皐月賞の3強のうちの一角とされるサトノダイヤモンド。
無傷の3連勝でここまで来ており、2強のリオンディーズとマカヒキと初対戦となります。実力差や適性判断がほとんど無いので力関係が比較しにくいですが、皐月賞というレースはそういうレース。この時点で負けが多い馬と比べれば強いのは明らかで、前走のきさらぎ賞はとくに圧巻の内容でしたし、ここでも勝ち負けできるレベルでしょう。
前走のきさらぎ賞では先団を皆がら中団の5番手を追走。道中は折り合いをつけて進み、外から進出して直線は一気に弾けて後続を突き放します。直線の序盤ですでに決着がついたというくらいに余力たっぷりで抜けだして、2着のレプランシュに3馬身半差をつけて圧勝しました。
きさらぎ賞で他との圧倒的な差を見せ付けて快勝しましたが、新馬戦から含めて戦ってきた相手のレベルが低かったということもあって不安は残ります。とは言え見せてきたパフォーマンスと上手なレースぶりからも、人気以上の効果も十分期待できます。
鞍上のC.ルメール騎手はデビューからサトノダイヤモンドの手綱を握っている主戦騎手ですが、弥生賞ではマカヒキにも騎乗して優勝しており、本番皐月賞ではどちらに乗るのか世間は注目しておりました。ここでマカヒキでなくサトノダイヤモンドを選んだことも、判断材料にはなるでしょう。弥生賞でリオンディーズを破ったマカヒキではなく、サトノダイヤモンドを選んだということは、これまで戦ってきたメンバーのレベルが弱くとも、マカヒキと同等、またはそれ以上のポテンシャルを持っているということを示しているのではないでしょうか。
サトノダイヤモンドを選んだ理由として、『マカヒキと違って、サトノダイヤモンドは新馬のときからボクが乗り続けてきた馬ですからね。そこが、大きな理由のひとつです。最初に騎乗して、すごく強い馬だと認めて、ずっと一緒に戦ってきて、期待どおりの結果を残してきてくれた。そういう馬と、ともにクラシックを戦いたい、と思ったわけです。あと、距離2400mへの対応力を考えると、マカヒキよりもサトノダイヤモンドのほうが上ではないかと』というコメントを残しております。
思い入れの強さと、距離適性はサトノダイヤモンドの方が上だということですね。マカヒキよりも期待値の高さでサトノダイヤモンドの印は「◯」にしたいと思います。