父キングカメハメハ、母エアメサイアの良血馬であるエアスピネル。
その馬鞍上は母エアスピネルの主戦騎手でもあった武豊騎手です。ファンの多い血統ですし、デビュー前から注目度の高い1頭でしたね。
新馬戦と2戦目であるデイリー杯2歳S(G2、京都・芝1600m)を圧勝し、さらに注目度は増しましたが、続く朝日FS(G1、阪神・芝1600m)ではリオンディーズに敗れて2着、さらに弥生賞(G2、中山・芝2000m)ではマカヒキとリオンディーズの2頭に敗れて3着に敗れます。
リオンディーズとマカヒキと戦った弥生賞では、とくにレースに大きなミスがあったわけでもなく直線も伸びているのですが、前にいる2頭が別次元の走りをしている、という印象でした。
この弥生賞は今後エアスピネルがクラシック路線で行くのか、はたまたマイル路線で行くのかという大きな分かれ道でした。
そういった意味で試金石であった弥生賞でしたが、4着以下には差をつけていることから、若干評価は下がったもののそこまで能力について悲観することはないとも言えるでしょう。実際クラシックへと進んできたわけですし、本番での巻き返しが期待されます。
しかし実際問題「リオンディーズとマカヒキを負かすほどの材料があるか?」と問われると微妙なところです。初対戦となるサトノダイヤモンドについては未知な部分があるので勝てるかもしれませんが、前走で負かされた2頭に勝てるかどうかは疑問です。
さらに今年の皐月賞は他の伏兵陣もかなりレベルの高いメンバーとなっており、ますます重い印は打ちづらくなります。良くて3着、最低でも4、5着、という当たりが打倒な予想、という感じでしょうか。
皐月賞の結果によっては5月のNHKマイルCへ進めることも考えられます。
ここで主役を張れないなら主役を張れるレースへ出るしかありません。前走の弥生賞後に、鞍上の武豊騎手は「今年の3歳馬は超ハイレベル。普通ならエアスピネルが楽勝してるレース」というコメントを残していますが、このコメントからも先着した2頭は相当レベルが高かったということがわかります。
ということで、皐月賞での印は「△」。逃げ馬なのである程度は賭けに出ないといけない部分もありますので、思い切って切ってしまってもよいかもしれません。